転職のコツ

HSPの薬剤師が就職・転職に失敗する原因と対策5選

こんにちは!20年以上就職・転職サポートをしている工藤マサムネです。

今回は、HSP・繊細さんの薬剤師さんが就職・転職に失敗する原因と対策をご紹介します。

僕も薬剤師さんの転職サポートをさせていただいたことがあるのですが、そのほとんどが「転職したばかりだけれど、もう職場を辞めて転職したいです」というご相談でした。

そこでこの記事では、薬剤師さんが職場選びに失敗してしまう原因と、失敗しないための対策を5つご紹介します!

特に一人で不安を抱えやすく、周りの人の反応に敏感で、コミュニケーションなどでストレスを抱えやすいHSPの薬剤師さんにも役立つ情報も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

薬剤師さんが就職に失敗する原因ワースト5

はじめに、薬剤師さんが就職に失敗する原因ワースト5をご紹介します。

  • 希望条件に優先順位をつけなかったから
  • 面接で質問を遠慮してしまったから
  • 実務経験に偏りがありすぎるから
  • 1人で転職活動を進めてしまったから
  • 相談相手を間違えてしまったから

それではここからは、これらの原因について深掘りし、対策もご紹介していきます!

最後にはこれらの原因を解決できる最強の方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因と対策1つ目

1つ目は「希望条件に優先順位をつけなかったから」です。

就職・転職では「こんな職場に行きたいな」という希望条件があると思いますが、これらの希望条件をリストアップするところまでは6割ぐらいの方が実践しています。

しかし、これらに優先順位をつけるところまでやっている人は、残念ながらほとんどいらっしゃいません。

つまり「希望条件がたくさんある」だけの状態になってしまっているため、これが原因で就職後にミスマッチが起きるケースが多発しています。

希望条件をリストアップするだけでは不十分な理由

例えば希望条件が以下の10個あったとしましょう。

・年収500万円以上
・調剤薬局
・中小企業
・東京都内
・転勤なし&異動なし
・通勤時間は片道30分以内
・残業は月20時間以内
・内科か耳鼻科のクリニックの門前
・将来的には管理薬剤師になれる
・職場の人間関係がいい

これらの条件がすべて達成できればよいのですが、残念ながら現実はそうもいかないことがほとんどです。

つまり、ある程度希望条件を妥協しないと「希望条件に合う求人が一生見つからない」ということになってしまいます。

それではどうやって妥協する希望条件を見つけるかと言うと、「優先順位をつける」が最も有効です。

例えば「通勤時間が片道10分以内で年収400万円」の求人と「通勤時間が片道60分で年収500万」の求人があったら、迷ってしまう方も多いでしょう。

これは「年収が優先か、通勤時間が優先か」を決めていないからです。

同様に、「人間関係はめちゃくちゃいいけど年収350万円」と「人間関係は最悪だけど年収600万円」という選択肢が出てくる可能性もあります。

アパートを借りるときや結婚相手を選ぶときと同じで、「自分にとって、どの条件が最優先か」を決めておかないと最後まで決められず悩んでしまったり、条件に当てはまる職場が全く見つからない…ということになってしまいます。

希望条件の優先順位の付け方

より丁寧に優先順位をつけるには、大きく2ステップに分けて行うのがおすすめです。

STEP1.今の気持ちや状況を整理する

まずは、「今の会社のいいところ」「今の会社の悪いところ」「将来的になりたい・実現したいこと」「次の就職先に求めること」をリストアップしましょう。

学生さん(新卒入社する方)は、バイト先で感じたことでも構いません。

今の会社のいいところ(例)

・年収が400万円もらえる。今のところ生活に困っていない。
・上司の〇〇さんがやさしくて話しやすい。
・家から近い。徒歩10分で通勤のストレスがない。
・男女ともに育休や産休が取りやすい。
・いろいろな業務ができるのでスキルアップしやすい。

今の会社の悪いところ(例)

・昇給しない。管理職になっても○万円しかもらえない。
・課長の〇〇さんと話すと毎回イライラする。言い方がキツい。
・家賃手当が出ない。
・人間関係の風通しが悪いので、新しいアイデアが採用されづらい。
・マルチタスクが多くて頭が混乱する。
・全国転勤がある。いつどこに飛ばされるかわからない。
・とにかく会社に行きたくない。出社が憂鬱。
・業界の後先が心配

将来的になりたい・実現したいこと

・5年後にはこれぐらいの年収をもらっていたい
・3年後には〇〇の業務ができるようになっていたい
・つぎ転職する時のために、アピールになるようなスキルを身につけておきたい

就職先に求めること(例)

・年収は最低400万円欲しい
・残業代は月20時間以内にしたい
・年間休日が120日以上のところがいい

STEP2.ランキングをつける

次は、先ほどリストアップした項目のうち「就職先に求めること」で書いた項目に優先順位をつけます。

「なぜその順位にしたのか」まで言語化しておくと、自分でもしっかり納得して就職先を決めることができます。

優先順位付けの例

1位:年収が最低400万円
理由:最低でもこれぐらいの年収がないと奨学金が返済できず、生活が維持できないため。残業が少なくても年収が低ければQOLが下がってしまうため。

2位:年間休日が120日以上
理由:多少残業があっても、丸一日休める日がしっかり確保できるなら大丈夫だから。

3位:残業が月20時間以内
理由:今の職場の残業時間が30時間あり、辛いと感じているため。

上記の例では第3位までになっていますが、実際は何位まであってもOKです。

このように優先順位を付けると、よさそうな求人を複数見つけたときや内定を複数もらったときに悩みにくくなりますので、ぜひお試しください。

優先順位をつけておくと目移りも防げる

希望条件の中には「年収500万円」という目に見える条件と、「人間関係がいいor悪い」という目に見えにくい条件があります。

そのため、人間関係がいい職場を重視していたのに、ちょっと年収が高い求人を見つけたらそれに惹かれてそのまま入社してしまうことがあります。

しかし、残念ながら高年収の求人は職場環境が悪かったり、激務で精神的なストレスが大きい職場がほとんどですので、人間関係重視の人にとっては酷な職場であることが多いです。

このような「わかりやすい情報による目移り」を防ぐためにも、しっかり優先順位をつけて判断基準を整えておくことが大切です。

優先順位付けしたランキングを見返すたびに「そうだそうだ、私は年収よりも残業時間の少なさの方を重視しているんだ。今の会社と同じようにならないためにもこれが大切なんだ」と思い返しやすくなります。

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因と対策2つ目

2つ目は「質問を遠慮すること」です。

特にHSP・繊細さんは「この質問をしたら失礼にならないかな?」「こんなに聞いたら面倒な人だと思われないかな?」と気にしてしまい、本当に聞きたいことを聞けずに終わってしまうことが多いです。

しかし、絶対に譲れない条件に関することであれば聞いておくべきですし、採用する側にとっても「えっ、それを希望していたの?もっと早く聞いてくれればよかったのに」と思ってしまうこともあります。

聞くべき質問をしないとご自身が不安になるだけでなく、採用する側もミスマッチが発生して困ってしまいますので、気になることがあれば遠慮せず質問しましょう!

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因と対策3つ目

3つ目は「実務経験に偏りがありすぎるから」です。

「薬剤師20年目で整形外科経験しかない」など経験科目に大きな偏りがあると、転職しづらくなってしまいます。

「薬剤師免許があればとりあえずどこでも受かるだろう」と考える方もいらっしゃるのですが、特に都市部ではすでに人材が充足しているため、そんなこともありません。

業務に慣れれば「このままでいいや」とその職場に居続ける選択をする方も多いですが、いざ転職しようとしたときに希望の法人・店舗にとっては経験不足としてみなされ、「もっといろいろ経験しておけばよかった」と後悔する方がとても多いです。

そのため、就職するときは以下のように長期的なキャリアプランを見据えて就職先を選ぶことをおすすめしています。

  • その法人・店舗ではどんな経験が積めるのか?
  • なぜその経験が自分のキャリアで必要なのか?
  • 5・10・15年後はどんな薬剤師になっていたいか?

ちなみに僕が過去にサポートさせていただいた薬剤師さんの中には「めちゃくちゃいい職場で12年勤め続けたけれど、途中で管理薬剤師が代わり、新しい管理薬剤師の人にパワハラをされたので泣く泣く辞めることにしました」という方がいらっしゃいました。

どんなにいい職場であっても、これからずっといい職場である保証はないため、万が一何かあったときにスムーズに転職できるようにしておくことも大切です。

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因と対策4つ目

4つ目は「1人で転職活動を進めてしまったから」です。

僕が過去に転職サポートをさせていただいた薬剤師さんの中で、「転職に失敗したのですぐ辞めたい」という方の多くが、1人で転職活動を進めていらっしゃいました。

自分に合う求人を探して、1人で面接対策をして、1人で選考スケジュールを調整して…ぐらいは、正直1人でもできるだろうと思うでしょう。

しかし、多くの方は現職と転職活動の両立で頭がいっぱいいっぱいになってしまったり、確認するべき重要事項を見逃してしまうことがとても多いです。

特に労働条件通知書などの重要書類については、就職のプロから見れば「これはかなり怪しいんじゃないか」と思うようなことが書かれてあったり、そもそも書類を発行してもらえないなどのとんでもないケースに巻き込まれることもあります。

プロであれば一発でブラック企業を見抜けるのですが、多くの方は就職のプロではありませんので、1人で転職活動を進めてしまったがゆえにブラック企業に入社してしまうケースがあります。

また、ブラック企業でなくても「まさかこんな働き方になるとは思わなかった」など、ミスマッチが起こって早期退職をする方も非常に多いです。

HSP・繊細さんが就職・転職活動で失敗しやすい理由

HSP・繊細さんは、その特性から就職・転職で不必要に思い悩んでしまったり、上手に自己アピールできずに終わってしまうことが多いです。

気を遣って人に相談できず、1人で悩みを抱えやすい
1人でどんどん落ち込んでしまう

・気を遣って大切な質問をしそびれてしまう
「こんなこと聞いたら印象が悪くなるかな?」と考えて質問を遠慮してしまう

自分に自信がない・自己否定しやすい・自己肯定感が低い
アピールできるはずのことをアピールできずに終わってしまう

自分の言動を反省しすぎてしまう、他人の目が気になってしまう
「この言い方は失礼にならないだろうか?」「悪い印象に見えないだろうか?」などを気にしすぎて先に進めない

そのため、就職・転職活動をするときは転職エージェントなど就職のプロである第三者に相談することをおすすめしています。

客観的なアドバイスをプロフェッショナルからもらえるので、思い悩みすぎず、精神的な負担をグッと減らして就職・転職活動ができます。

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因と対策5つ目

5つ目は「相談相手を間違えてしまったから」です。

どんな職場に就職すればいいかを誰かに相談することは大切ですが、相談相手を間違えて後悔する方はとても多いです。

例えば薬剤師さんの場合、「薬学部時代の友人や先輩」「薬学部の教授」「大学の就職課」「家族・両親」に相談する方が多いのですが、実はこれらの人たちに相談するときは注意が必要です。

薬学部時代の友人や先輩

「あそこの薬局はいい職場だったよ」と言われても、あなたもその職場に配属されるとは限りません。
配属先が変わると全く印象が異なる可能性があるため、職場の雰囲気よりは「その会社の取り組み・システム」など、どの店舗に配属になっても変わらない情報を参考にした方がよいでしょう。

薬学部の教授
薬剤師としての実務経験がない方もいらっしゃいます。
また特定の法人とつながりがあり、「学生を紹介してほしい」と頼まれていることもあります。
仮に教授の紹介で入社しても、万が一その会社が合わなかった場合に「辞めたい」と言いづらくなるリスクもあります。

大学の就職課

特定の法人とつながりがあり、「学生を紹介してほしい」と頼まれていることがあります。
ただし親身になって対応してくれる担当者の方も多く、大学に近い職場を探しやすく、その大学のレベルを理解した上で募集している法人が多いため、その点では安心です。

家族・両親

「親は大手を勧めているが、自分は中小に行きたい」など、世代による価値観の違いに悩む方が多くいらっしゃいます。
また親御さんや親戚が薬剤師である方も多いのですが、「私の時代はこうだったから大丈夫」などと現状とは異なる情報をベースにお話しする方もいらっしゃるため、情報の鮮度には注意が必要です。

このように、相談相手によってメリットとデメリットがあるため、相談相手を間違えて後悔する選択肢を取ってしまう方も多いです。

そのため、「できるだけたくさんの人に相談すること」「薬剤師専門の転職エージェントなど、客観的に判断できる就職のプロ」に相談するのがおすすめです。

HSP・繊細さんの薬剤師が就職失敗する原因をすべて解決できる最強の方法とは?

今回は薬剤師さんが就職に失敗する原因と対策をご紹介しましたが、これら5つを解決できるのが「転職エージェントを使う方法」です。

転職エージェントを使えば、今回ご紹介したトラブルはすべて無料で対策できます!

希望条件に優先順位をつける
→優先順位付けも手伝ってくれる!希望に沿った求人を探してきてくれる!

遠慮して質問をしない
→自分で聞きにくいことはエージェントが代わりに質問してくれる!

実務経験に偏りがありすぎる
→自分の経験に沿った求人を探してきてくれる!これからどんな経験を積むべきか、キャリア相談もできる!

1人で転職活動を進めてしまう
→エージェントに登録すれば無料でいつでも相談できる!

相談相手を間違えてしまう
→就職・転職のプロで、薬剤師業界にも詳しいエージェントが一番安心!

転職エージェントはその担当者によって話しやすさや提案してくれる求人が異なるので、「はじめに3社登録してみて、一番対応がよかったエージェントを1社選ぶ」という使い方がおすすめです。

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