
こんにちは!20年以上就職・転職サポートをしている工藤マサムネです。
今回は、HSPの方や繊細さん向けに「転職エージェントは使わない方がいいのか?」について解説します。
ネットで検索すると、「転職エージェントは使わない方がいい」「怪しい」という意見を見かけることがあります。
僕としてはHSP・繊細さんこそ転職エージェントを使った方がいいと思っているのですが、そんな意見を見かけると不安になってしまう方が多いと思います。
そこでこの記事では、「転職エージェントは使わない方がいいのか?」「怪しいのか?」「どうやったら安心して利用できるのか?」についてお話ししていきます。
結論:転職エージェントは使わない方がいいのか?

「転職エージェントは使わない方がいいのか?」という質問の答えは「人による」です。
転職エージェントを使わない方がいい転職ができる人もいれば、転職エージェントを使った方がいい転職ができる人もいるからです。
ここからは、「どんな人は転職エージェントを使うべきなのか」「悪質なエージェントを見極める方法」「悪質なエージェントに出会ってしまったときの対処法」をご紹介します。
転職エージェントを使わない方がいい人の特徴

転職エージェントを使わない方がいい人の特徴は、言いたいことを全部はっきり言えて、全部自分で調べられる人です。
自分一人で相手の会社とゴリゴリに交渉できて、言いたいことをしっかり言える人は、転職エージェントを使わなくても転職に成功できます。
なぜなら、転職エージェントの大きなメリットの1つは「自分の代わりに聞きたいことを質問してくれたり交渉してくれること」だからです。
「年収は○万円欲しいので、あと50万円アップしてもらえませんか?」
「日曜日は絶対に休みたいのですが、なんとか休みにできませんか?」
「家賃手当を出してもらうことはできませんか?」
このように、自分の希望をしっかり相手に伝えることができる人は、転職エージェントを使わなくてもよいでしょう。
同様に、自分に合う求人を自力で見つけられる人や、内定関連の書類もきちんと確認して受け取れる人であれば、エージェントを使わなくても転職成功できます。
エージェントを利用する大きなメリットとして「自分の代わりに求人を探してきてくれる・待遇条件を交渉してくれる・書類関係をチェックしてくれる」が挙げられるので、これが全部自分でできるのであれば利用するメリットはあまりないかもしれません。
転職エージェントを使った方がいい人の特徴

転職エージェントを使った方がいい人の特徴は、いまいち自分に自信がない人、今の仕事が忙しい人、希望条件がある程度決まっている人です。
転職エージェントは、みなさんに代わって希望に合う求人を探してきてくれるほか、履歴書の添削や面接対策までしてくれます。
そのため、今の仕事が忙しく求人を探している時間があまり取れない人や、履歴書の書き方や面接に自信がない人、希望条件がある程度決まっている人は、転職エージェントを利用した方が採用確率もUPしますし、心身の負担もかなり少なくなります。
エージェントを使うメリット
・利用が完全無料
(求人を探してもらうだけでも、最終的に採用されてもされなくても、一切お金はかかりません!)
・現職や学業と就職活動の両立がグンとラクになる
(今の仕事や学業が大変でも、エージェントを使えばやることがグンと少なくなり、両立しやすい)
・いつでも転職に関する相談ができる
(不安になってもアドバイスをしてくれる)
・希望を伝えるだけで求人を探してきてくれる
(自分で求人を探す必要がないので、仕事・学業と就職活動を両立しやすい)
・希望を伝えるだけで日程の調整をしてくれる
(応募先の企業と直接連絡する手間が省ける)
・年収や待遇の交渉をしてくれる
(言いにくいことは自分の代わりに全部聞いて交渉してくれる)
・面接や履歴書の添削&練習をしてくれる
(アドバイスをくれるので、安心して選考に進める)
・皆さんと一緒に面接に同行して代わりに質問をしたり、助け舟を出してくれる
(面接同行はよく行われているので、同行するからと言って採用に不利になることはありません)
自分に自信がない人・控えめな人ほど転職エージェントを利用した方がいい理由

特にこのサイトでテーマとしている繊細さん(HPS)の方には、転職エージェント利用を強くおすすめします。
僕自身もHSPなのでお気持ちがよくわかるのですが、僕が過去に転職サポートを行った方にも繊細さんと思われる方がいらっしゃり、自分にあまり自信を持てていない方は第三者のサポートがあった方が転職に成功しやすい傾向にあると感じているからです。
「こんな経験をしただけじゃ、履歴書には書けないだろう」
「このレベルの知識じゃ、面接で言ってもアピールにならないだろう」
自分に自信が持てない人はこのように自分を控えめに見てしまいやすいのですが、実は相手の会社にとっては大喜びされる経験・スキルであることもあります。
そのため、僕がアドバイスをすると「えっ、これも履歴書に書いていいんですか?」「確かにこういう言い方をすれば、相手の会社には魅力的に映りますね」と驚かれたことが何度もあります。
転職エージェントは転職活動のプロですので、みなさんが転職を成功させるために必要なことはきちんとアドバイスをしてくれます。
そのため、自分に自信が持てない人ほど転職エージェントを利用した方がいいでしょう。
エージェントを使わないときによくあるトラブル

エージェントを使わないときによくあるストレスやトラブルは、こちらの3つです。
現職の仕事と転職活動の両立がキツい
自分で求人を探して面接日程の調整・面接対策・書類の準備をしなければいけないので、現職との両立が大変
誰もアドバイスしてくれないので不安になる
履歴書の書き方や面接対策についてプロ目線でのアドバイスがもらえないので、本当に大丈夫なのか不安になりやすい
内定関連の書類をよく確認して受け取らず、入社後にトラブルになる
「手取り20万円のはずが、15万円しか振り込まれていない!」などの入社後のトラブルはよくあります。
労働条件や待遇条件を口頭でしか確認しなかったり、書類をきちんと確認しないと、このようなトラブルが起こります。
このようなトラブルが多発しているため、厚生労働省も注意喚起しています。
エージェントを使わないと、このようなストレスやトラブルに見舞われることが多いです。
そのため、エージェントを使った方が転職活動がスムーズになると感じる人が多いです。
悪質なエージェントを見極める方法3つ

一方で、残念ながら転職エージェントの中にも「悪質なエージェント」もいます。
ネットで言われている「転職エージェントは使わない方がいい」という方の多くが、このパターンのエージェントを指していると思われます。
しかし、少し工夫するだけで悪質なエージェントを見極めることはできますので、この方法さえ知っておけば悪質なエージェントに捕まる可能性を激減できます。
悪質なエージェントを見極める方法は、こちらの3つです。
・自分の希望条件をしっかり伝える
・急かされていないかチェックする
・デメリットも聞く
それでは、1つずつ詳しく解説します。
悪質なエージェントを見極める方法1つ目

悪質なエージェントの特徴1つ目は「自分の希望条件をしっかり伝える」です。
もしご自身の希望をしっかり伝えたのに、その希望に沿った求人を探してこないなら、そのエージェントの利用は止めてしまってOKです。
例えば「年収400万円以上」と言ったのに年収300万円代の求人を紹介してきたり、「絶対に残業がない職場がいい」と伝えたのに残業がある会社を紹介してきたら要注意です。
悪質なエージェントは、とにかくみなさんをできるだけ早く転職させたがる傾向にあります。
みなさんが転職を完了すれば、エージェント側にお金が入るからです。
(みなさんの転職先での年収の○%が、転職先の会社からエージェントに”紹介料”として支払われ、これがエージェントの利益になります)
そのため「なんでもいいからとりあえず転職してもらえればいいや」と考え、適当に求人を押し付けてくることがあります。
高年収の求人を無理に推し進められたら要注意

転職先におけるみなさんの年収が高ければ高いほど、エージェントが得られる紹介料(利益)が高くなります。
つまり、悪質なエージェントほど高年収の求人を無理やり推し進めてくる可能性が高いです。
年収を重視していないのにも関わらず、高年収の求人ばかり紹介してきたら注意しましょう。
悪質なエージェントを見極める方法2つ目

悪質なエージェントを見極める方法2つ目は「急かしてこないか確認する」です。
先ほどの「転職エージェントが儲かる仕組み」にもつながりますが、転職エージェントは求職者の方に転職してもらうことで利益を得ています。
そのため、以下の理由で転職を急かしてくる悪質なエージェントもいます。
「他のエージェントを使って転職されたらうちの会社の利益にならない」
「この求人枠を他の応募者に取られたらうちの会社の利益にならない」
「短期間でたくさんの人に転職してもらわないと、会社のノルマを達成できない」
一方で、本当に急いで決断しないといい求人を逃してしまうこともあります。
「いい求人は応募者がたくさん来るので、なるべく早く応募し、面接をし、内定承諾しないと他の人に取られてしまいます。そのため、お早めに決断することをおすすめします。」
「こちらの求人は、すでに他にも応募者の方がいらっしゃるそうです。そのため、もしいいなと思っていらっしゃるのであれば、なるべく早めに内定承諾することをおすすめします。」
このような「急かし」はみなさんのためを思っての行動なので、必ずしも「急かされた=悪いエージェント」とは限りません。
もし自分が本当にその求人に魅力を感じているのであれば、このような急かしのアドバイスはむしろ考慮した方がよいでしょう。
悪質なエージェントを見極める方法3つ目

悪質なエージェントを見極める方法3つ目は「デメリットもしっかり伝えてくれるかどうか確認する」です。
悪質な転職エージェントは自分の会社の利益を重視しているので、「とにかく転職させたい」という一心で求人を推し進めてくることがあります。
とはいえ、その求人に応募するかどうか決めるのも、内定を承諾するかどうか決めるのも求職者の皆さん自身で、エージェントではありません。
そのため、悪質なエージェントはなるべく悪い情報を隠しておく傾向にあります。
多くの人は、悪い情報を耳にしなければ「いい会社だから入社しよう」と思うからです。

例えば「この求人は年収が高いのが魅力です!」とだけ言っておいて、実際は職場の雰囲気が最悪で離職者が後を絶たない職場を勧めてくることがあります。
これでは、せっかく転職しても早期退職したくなってしまうでしょう。
そのため、転職エージェントを使うときは「この会社のデメリットを挙げるとすれば、どんなところですか?」とあえて自分からデメリットを聞いたり、転職エージェントに聞いて終わりにするのではなく、面接で自ら面接官や現場の人に質問をしてダブルチェックをすることをおすすめします。
悪質なエージェントに出会ってしまったときの対処法・事前対策

多くのエージェントはみなさんの就職・転職サポートを親身に行ってくれますが、中には悪質なエージェントも混じっています。
しかし、悪質なエージェントに遭遇しないために事前に対策をすることもできますし、仮に悪質なエージェントに遭遇してしまっても、手間をかけずにお別れすることもできます。
これからエージェントを利用する方は、以下の手段があることを頭の片隅に置いておくと安心です。
希望条件を文章で伝え、「この条件に合わなければ転職はしません」と伝えておく
口頭だと「聞いてません」と言い逃れできてしまうので、メールや書面で証拠を残しておくのがベストです。
エージェントに頼りすぎず、ダブルチェックをする
本当に大事なことはエージェントに確認してもらうだけでなく、自分で面接で質問をするなど、ダブルチェックすることが大切です。
ダブルチェックを心がけるだけで聞き逃しやミスも減り、安心感が大きくなります。
相性が合わないと思ったら、担当者を変えてもらう
相性が合わないのはその担当者だけで、同じ会社でも別の担当者にしてもらえればスムーズに転職できることがあります。
(例えば同じエージェントの会社でも、ノルマ達成ができず切羽詰まっているイケていない社員と、成績が良く人柄が素晴らしいエージェントが社内に混在していることもあります)
断りの連絡を入れて利用を中止する
連絡を無視してフェードアウトすることもできますが、しつこく連絡をしてくるエージェントもいます。
そのため、断りの連絡を入れておくと安心です。
断りの連絡の仕方や担当者を変えてもらう方法については、こちらで解説しています👇
(実際に電話・メールするときは、ここに掲載している文章をコピペするだけでOKです!)
転職エージェント=悪い人ではない

よく「転職エージェントは悪い人ばかり」「転職エージェントは使うな!」と強い言葉で否定する人がいますが、僕個人としてはかなり極論だと思います。
なぜなら、転職エージェント=悪い人というわけではないですし、単純に人間としての相性が悪い場合もあるからです。
例えば僕が過去に転職サポートをさせていただいた求職者の方には、このような方もいらっしゃいました。
「以前利用した転職エージェントは、どちらかと言うと体育会系でとても熱い人でした。ですが、熱心すぎて話を聞いていて疲れてしまうところがありました。悪い人ではなかったのですが、自分とはちょっと合わなかったです。」
「前にお世話になった転職エージェントさんで、アドバイスはとても的確だったのですが、自分には少し言い方がキツいというか、厳しすぎるなと感じた人がいました。内容はごもっともだったのですが、やり取りで少し心苦しいと感じてしまうところがありました。いいエージェント会社だとは思ったので、最終的には担当者を変えて対応していただきました。」
エージェントも人間なので、友達や婚活と同じように「相性」があります。
どんなに的確なアドバイスはしていても、コミュニケーションの相性が合わないから「イヤだな」と思うパターンもあるので、転職エージェントは絶対に止めた方がいいという考え方は少しもったいないと感じます。
相性が悪いと感じたら同じ人材紹介会社の中で自分の担当者を変えてもらうこともできますし、利用する人材紹介会社をまるごと変えてしまうのも全く問題ありません。
たまたま最初に登録したエージェントが自分に合わなくても、いつかはいいエージェントに出会えます。
今回ご紹介した悪質なエージェントの見極め方や、悪質なエージェントと出会ってしまったときの対処法を使えば、もし悪質なエージェントに出会ってしまっても冷静に対処できます。
転職エージェントは使わない方がいい?不安な方へ3つのアドバイス

それでは、今回の内容をまとめてご紹介します。
- 自分でゴリゴリ交渉して言いたいことが言える人は、転職エージェントを使わなくてもいい
- 自分に自信のない人、今の仕事が忙しい人、希望条件がある程度決まっている人は転職エージェントを使った方が負担を激減できる
- 自分の希望に合った求人を探してこないエージェントがいたら利用を中止してOK!
- 転職エージェント=悪い人ではない。誰にでも相性はある!
おすすめの転職エージェント

最後に、僕がおすすめしている転職エージェントをいくつかご紹介します。
今回の解説の通り、転職エージェントはその担当者によって話しやすさや提案してくれる求人が異なるので、「はじめに3社登録してみて、一番対応がよかったエージェントを1社選ぶ」という使い方がおすすめです。
(もちろん4社以上登録してもよいのですが、一度にたくさんの会社から連絡が来ると混乱してしまう方もいらっしゃいますので、はじめは3社程度をおすすめしています)
おすすめの転職エージェントを下記に掲載しますので、まずは無料登録からはじめてみてください🔻
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転職エージェントの使い方・断り方が不安な方はこちらを参考にしてください🔻






