HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない5つの理由

こんにちは！人材紹介業界で20年以上勤めている転職アドバイザーの工藤マサムネです。

今回は、HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない5つの理由を解説します。

HSP・繊細さんは職場の人間関係で疲れやすいため、正社員ほど責任が重くなく、バイト感覚で勤務できるけれど給料は高い派遣社員を希望する方がいらっしゃいます。

しかし、派遣社員には大きなリスクがあります。

ここからは「派遣社員をおすすめしない理由」と、逆に「派遣社員に向いている人の特徴」について解説していきます。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない5つの理由

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由は、こちらの5つです。

それでは、1つずつ解説していきます。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由1つ目

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由1つ目は「いつ失業するかわからないから」です。

派遣社員は、基本的に人手不足のときにピンチヒッターとして呼ばれます。

人手不足だけれど人がなかなか集まらないので、とりあえず年収を高くして派遣社員を採用して、なんとか人手不足を補っている形になります。

逆に言えば、人手不足が解消されれば、高い給料を払ってまで派遣社員を雇うは必要なくなります。

そのため、新しい人材を採用したときなど、人手不足が解消された時点で派遣社員は契約満了＝失業します。

契約を更新しない＝違法・使い捨てではない

派遣社員は1ヶ月〜最大3年の契約期間で雇用されます。

契約期間は会社によって異なりますが、この契約期間を満了したら、また次も契約を更新するかどうかを会社が決めます。

ここでもし契約を更新しない＝失業するとなっても、法律的には何の問題もありません。

はじめに決めた期間内をしっかり雇用していれば、契約更新しなくてもいいという法律だからです。

つまり、派遣社員はいつ契約満了＝失業するかどうかわからないまま働き続けることになります。

「次は契約更新されるかな」といつも考え続けなければならないのは、精神的にかなり大きなストレスになります。

ちなみに2020年頃から始まったコロナ禍では、派遣社員が真っ先に契約を切られて失業するケースが続出しました。

派遣社員は、このような有事の事態にも不利になりやすいです。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由2つ目

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由2つ目は「職歴が増えやすいから」です。

派遣社員は、派遣先が変わる＝職歴が増えることになります。

職歴が増えると、世間的には「転職ばかりして長く続いていない人」と思われやすくなります。

そのため、ずっと派遣社員として働いて職歴が増えてしまった人の中には、転職したくても転職できない方が非常に多くいらっしゃいます。

派遣社員は1ヶ月〜最大3年の契約期間で雇用されるため、少なくとも3年に1社のペースで職歴が増えてしまうことになります。

なんとなく楽そうな派遣社員を選び続けて、本当にやりたいことが見つかって転職したいと思ったときには職歴が増えすぎており、自分が本当に行きたい会社で働けなくなった…

残念ながらこのような方はたくさんいらっしゃいますので、注意が必要です。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由3つ目

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由3つ目は「勤務先を選べないから」です。

派遣社員は派遣会社に雇用され、「次はここに行ってください」と派遣会社に言われて勤務先が決定します。

つまり、派遣社員は必ずしも自分で行きたい会社を自由に選べるわけではありません。

場合によっては自宅から遠い職場になって、通勤が辛くなることもあります。

中には、派遣会社に提案されても自分で断れるケースもあります。

しかし「あそこは嫌だ」「ここは嫌だ」と断り続けていると、だんだん派遣会社から紹介すらされなくなることがあります。

選り好みはせず、ある程度妥協して派遣先を決める必要があります。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由4つ目

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由4つ目は「悪い職場環境である可能性が高いから」です。

そもそも派遣社員の給料が通常のパートやアルバイトよりも高いのは、即戦力を求められているからです。

なぜ即戦力が求められているかと言うと、派遣社員を必要としている会社は人手不足で、高い給料を払ってでも誰かに来て欲しいと切羽詰まっている会社であることが多いからです。

つまり、派遣社員として入社する＝猫の手も借りたいほど人手不足で忙しい職場に派遣される可能性が高いということです。

人手不足の理由は会社によってさまざまですが、「管理職の人のパワハラがひどくてみんな辞めてしまう」「業務量が多すぎて残業が多くなり、残業が嫌でみんな辞めてしまう」などが挙げられます。

特にHSP・繊細さんにはかなりプレッシャーのかかる環境であることが多いので、派遣社員として就職するのはあまりおすすめできません。

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由5つ目

HSP・繊細さんに派遣社員をおすすめしない理由5つ目は「自由に休めないから」です。

派遣社員を必要としている会社は人手不足で忙しい会社であることが多いので、「ピンチヒッターとして来ている派遣さんに休まれると困る」ということが多いです。

そのため、「子供が熱を出したので今日はお休みしたいです」など、急な休みが必要になっても休めないことが多いです。

休みが必要に応じて取れず、「絶対に出社しなければいけない」というプレッシャーがかかるのは、特にHSP・繊細さんにとっては大きなストレスになるでしょう。

「紹介予定派遣」なら安心できる？

紹介予定派遣とは、はじめは派遣社員として入社し、一定期間継続して就業すると後で正社員になれるタイプの派遣です。

つまり、派遣社員だけれども正社員になれるチャンスもセットでGETできる雇用形態です。

もちろん派遣先が自分に合わなければ、正社員になることを断ることもできます。

正社員になれることがほぼ約束されているので、紹介予定派遣ならいいのでは？と思う方もいらっしゃいますが、必ずしもそうとは言い切れません。

例えば派遣先の職場が自分に合わなかった場合は、正社員の打診を断ることになります。

これを繰り返して、自分に合う職場に当たるまで紹介予定派遣を受け続け、断り続けると、次第に派遣会社から派遣先を紹介してもらえなくなります。

つまり「数打ちゃ当たる戦法」が通用しないので、必ずしも安心できる雇用形態ではありません。

もちろん正社員として採用されるかもしれないというメリットはあるので、紹介予定派遣を選ぶときは闇雲に受けず、慎重に検討した方がよいでしょう。

派遣社員として働くメリット5つ

ここまでで「派遣社員として働くのはおすすめしない」というお話をしましたが、派遣社員にも大きなメリットがあります。

このようなメリットがあるため、決して派遣＝ダメというわけではありません。

大切なのは「自分に合った雇用形態・職場を選ぶこと」です。

派遣社員に向いている人はどんな人？

以上の理由から、派遣で働くのに向いている人は以下に当てはまる人だと言えます。

安心して派遣社員として働く方法とは？

現在は、安心して派遣社員として働くために派遣に特化した転職エージェントが活躍しています。

転職エージェントはこれまで何千人〜何万人の就職をサポートしてきたプロフェッショナルなので、みなさんの希望に沿った派遣の求人を探してきてくれます。

もちろん「派遣で働くか正社員で働くか悩んでいる」という人の相談も受け付けていますので、まずは無料相談から始めてみることをおすすめします。

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