
こんにちは!人材紹介業界で20年以上勤めている転職アドバイザーの工藤マサムネです。
今回は「ブラック企業を見極める残業関連の質問」を5つご紹介します。
面接でこれらの質問をすれば、その企業のブラック度がわかるようになります!
特にこのサイトでテーマにしているHSP・繊細さんは、今後の不安を取り除くためにとても重要な質問になりますので、ぜひ参考にしてください。
ブラック企業を見極める残業関連の質問1つ目

ブラック企業を見極める残業関連の質問1つ目は「残業時間はどのくらいですか?」です。
あまりにもスタンダードな質問ですが、この質問に答える人が誰で、どんな返事をしたかによってブラックかどうかを見極めることができます。
店舗・部署の責任者なのに具体的な数字を答えられなかったら要注意
「この店舗では○時間ぐらいですね」と答えたら◉
「人によるのでわからないですね〜」と答えたら△
人事担当者が各店舗の状況を把握していなかったら要注意
「会社全体では○時間ぐらいですが、各店舗のデータは取っていないですね」と答えた場合、店舗によって大きな差が出ている可能性があります。
面接の後に各店舗の残業時間について調べて連絡してもらうよう伝えるか、各店舗の責任者の人に直接会って質問をするのがベターです。
もし「人によるのでわからないですね〜」とあいまいな返事をされたら、「私と同じぐらいの年齢・入社歴の方はどれぐらいですか?」「私の直属の上司となる方はどれぐらい残業されていますか?」と、人物像をもう少し明確にして聞いてみましょう。
ブラック企業を見極める残業関連の質問2つ目

ブラック企業を見極める残業関連の質問2つ目は「残業申請はどのように管理されていますか?」です。
しっかりしている会社なら、残業の申請を行わないと残業できない仕組みになっています。
一方で暗黙の了解で残業をしている会社もあり、「なんとなく残業をする雰囲気になっている」「残業を断れないような空気感になっている」「残業時間を計算していない」というケースもあります。
「弊社では残業管理システムが導入されており、ある一定の時間以上残業をすると本部に通知が行くようなシステムが導入されています。また残業代を稼ぐために意味のない残業をさせないためにも、このようなシステムを導入しています。」
このように残業の申請や管理について具体的に答えられる会社であれば、残業に対する管理体制が整っていると考えてもよいでしょう。
(もちろん、この申請や管理データすら改ざんする悪質な会社もありますが、全くないよりはマシと言えます)
「残業は申請制で、申請しないと残業はできない仕組みになっています」なら◉
「厳密な申請などは必要なく、みんな暗黙でやっていますね」なら△
残業申請の仕組みについて手順を明確に答えられないなら△
ブラック企業を見極める残業関連の質問3つ目

ブラック企業を見極める残業関連の質問3つ目は「残業代の支給単位を教えていただけますか?」です。
残業の計算方法は会社によって異なるのですが、実は違法な計算方法をしている会社があります。
例えば「1日15分以下の残業は切り捨て」という会社がありますが、これは違法です。
1日ごとの労働時間を計算するとき、切り上げは許されますが、切り捨ては違法です。
1日の残業時間を切り捨てて計算するのは違法
1日単位の残業時間は切り捨てNG、切り上げOK
例えば1日1時間15分の残業をしたとき、15分切り捨てて「残業1時間」とするのはNGで、「残業2時間」と切り上げるのはOK。
ただし1ヶ月間の合計の残業時間を計算するとき、30分未満の端数を切り捨てるのはOK。
特定の時間以上でしか残業申請を認めないのは違法
「30分単位で残業申請を認めており、30分未満の残業はそもそも申請を認めていない」という取り扱いも違法。
始業前の作業を労働時間として認めていないのは違法
例えば制服に着替えた後にタイムカードを打刻させているのはNG。
このような違法な残業時間の取り扱いをしている会社は多いのですが、このような会社は残業以外にも違法な労働をさせていることがありますので、注意が必要です。
これらは厚生労働省の資料でも正式に述べられています。
ブラック企業を見極める残業関連の質問5つ目

ブラック企業を見極める残業関連の質問5つ目は「閑散期と繁忙期の差を教えてください」です。
「基本的に残業はないです」と言いつつも、繁忙期は残業だらけで大変な職業もあります。
またブラック企業の場合、「年中無休で残業をするのが当たり前なので、常に繁忙期=通常運転なので繁忙期とすら呼ばない」ということもあります。
そのため、具体的に「何月から何月までは〇〇の影響でこれぐらい忙しくなる」「月に1度、〇〇のため1~2日だけ忙しい日がある」など具体的な期間を教えてもらうことが大切です。
またブラック企業ではなくても、繁忙期と閑散期の差が激しいところもあります。
この差が激しすぎると辛くなってしまう方もいらっしゃいますので、面接の時点でこの質問をしておくと安心です。
繁忙期・閑散期の例
オフィス街やサラリーマンに人気のお店
繁忙期:平日の昼間(サラリーマンのランチタイム)
閑散期:土日祝・お盆・年末年始
ファミレス・ショッピングモール・アパレル系
繁忙期:土日祝・GW・お盆・年末年始
閑散期:平日の日中
家電量販店
繁忙期:3月(新生活準備)、7月と12月(ボーナス)
閑散期:4〜5月、秋
事務系(総務・経理)
繁忙期:月末月初、決算の月
耳鼻科・内科・眼科に関わる病院や調剤薬局
繁忙期:3~5月の花粉症の時期
不動産・引越し
繁忙期:2〜4月(引っ越し、異動)、
閑散期:夏
ブラック企業を見極める残業関連の質問5つ目

ブラック企業を見極める残業関連の質問5つ目は「労働条件通知書にも、残業時間や残業代について記載していただけるでしょうか?」です。
労働条件通知書とは、雇用期間や就業場所(転勤の有無やその範囲など)、就業時間、残業時間、給料、ボーナスなどについて記載されている書類のことです。
後から「前に聞いていた条件と違う」という口約束にありがちなトラブルにならないためにも、非常に大切な書類です。
この書類の発行は労働基準法で義務付けられているため、内定が決まれば発行してもらえます。
逆に言えば、この書類をしてくれない会社は法律に違反しているので、ブラック企業である可能性が高いです。
(違反すると30万円以下の罰金が科されます)

中には「当社では信頼関係を第一にしていますので、そのような書類を発行していません。実際に、これまでトラブルは1度も起きたことはありません。」などと言ってくる会社もあるのですが、ダマされてはいけません!
今までトラブルがあったかなかったかに関わらず、発行しないこと自体がれっきとした違反行為です。
この書類に残業に関する項目に記載がなかったり、そもそも発行していない会社は入社しない方がよいでしょう。

また、労働条件通知書という存在を知っていながら「発行しない・記載しない」という会社もあります。
これは労働条件通知書の効力を十分理解した上で、「ここに書いてしまったら、後から訂正できなくなるから書きたくない」「変に証拠を残したくない」と考えている会社もあります。
このような悪質な会社を見極めるためにも、労働条件通知書にも記載してもらえるか質問してみましょう。
ブラック企業を見極める残業関連の質問をしにくい場合は?

今回は、ブラック企業を見極める残業関連の質問を5つご紹介しました。
どれも重要な質問であることはご理解いただけたかと思うのですが、正直「これ、全部自分で確認しなくちゃいけないの?」「面接でこの5つを全部聞かなきゃいけないの?質問が多すぎない?」と思った方も多いでしょう。
特にこのサイトでテーマにしているHSP・繊細さんは、「こんなに質問してもいいのだろうか?」「失礼な質問をしていないだろうか?」と相手の気持ちを気にしてしまったり、「大事な質問だとはわかっているけれど、正直聞きづらい…」という方が多いと思います。
そのため、これらの項目をしっかりチェックしたい方は転職エージェントを使って就職・転職活動をすることをおすすめします。
転職エージェントであれば、今回ご紹介した質問だけでなく、「すごく聞きづらいけどすごく重要な質問」を皆さんの代わりに応募先に聞いてくれます。
エージェントに登録すると最初にヒアリングが行われますので、「コレとコレとコレは絶対に聞いておきたいのですが、自分では聞きづらいので代わりに質問していただけますか?」とお願いするだけでOKです!
(質問をリスト化してあると、エージェント側としても助かります)
他にも、転職エージェントを使うメリットは本当にたくさんあります。
エージェントを使うメリット
・利用が完全無料
(求人を探してもらうだけでも、最終的に採用されてもされなくても、一切お金はかかりません!)
・現職や学業と就職活動の両立がグンとラクになる
(今の仕事や学業が大変でも、エージェントを使えばやることがグンと少なくなり、両立しやすい)
・いつでも転職に関する相談ができる
(不安になってもアドバイスをしてくれる)
・希望を伝えるだけで求人を探してきてくれる
(自分で求人を探す必要がないので、仕事・学業と就職活動を両立しやすい)
・希望を伝えるだけで日程の調整をしてくれる
(応募先の企業と直接連絡する手間が省ける)
・年収や待遇の交渉をしてくれる
(言いにくいことは自分の代わりに全部聞いて交渉してくれる)
・面接や履歴書の添削&練習をしてくれる
(アドバイスをくれるので、安心して選考に進める)
・皆さんと一緒に面接に同行して代わりに質問をしたり、助け舟を出してくれる
(面接同行はよく行われているので、同行するからと言って採用に不利になることはありません)
転職エージェントはその担当者によって話しやすさや提案してくれる求人が異なるので、「はじめに3社登録してみて、一番対応がよかったエージェントを1社選ぶ」という使い方がおすすめです。
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