こんにちは！人材紹介業界で20年以上勤めている転職アドバイザーの工藤マサムネです。
今回は、よくある「不採用になる志望理由・地雷ワード」と正しい書き方・伝え方をご紹介します。
特にこのサイトでテーマにしているHSP・繊細さんは、面接や履歴書で「言い方・書き方に失礼がなかったか？」「志望理由はこれでいいのか自信がない」と不安になってしまう方が多いです。
そこでここからは、不採用になりやすい志望理由のパターンと、どうブラッシュアップしていけばいいのか、その対策をご紹介します！
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード1つ目
1つ目は「家から近いから」「徒歩で行けるから」です。
「家から近い」「徒歩で行ける距離だから」だけ言ってしまうと、「うちの会社に魅力を魅力的に感じて応募したわけではないんだな」と思われてしまいやすいです。
一方で、このシンプルな志望理由も以下のように伝えれば「それならぜひ採用したい！」と思ってもらいやすいです。
家から近いので、雨の日や雪の日、万が一交通機関が止まってしまった場合もすぐに出社できます。
特に病院や介護職などの医療関係では人の命がかかっているため、「どんな日でも時間通りに必ず出社できる」というのは大きなアピールポイントです。
「台風で電車が止まったので出社できません」「大雪で車が使えないので遅れます」となってしまうと、会社によっては大ダメージです。
そのため、会社が家から近かったり徒歩で行ける距離にある場合は、ぜひ「どんな交通状況になっても出社できる」ということをアピールしてみてください。
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード2つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード2つ目は「残業が少ないから」です。
残業が少ないかどうかは、よりよい人生を送る上で欠かせない重要なポイントです。
特に休み重視の人にとっては、絶対に重視したい条件でしょう。
しかし、残業が少ないかは業務内容やスキルのことではなく、「みなさんがしっかり休めるかどうか」に焦点が当たりやすい内容です。
そのため、これを志望理由のメインにすると「休むことを一番に考えているんだな」「仕事したくないんだな」と思われやすくなります。
同じ理由で、「ワークライフバランスが取れそうだったから」「勤務時間が短いから」「年間休日が○日以上だったから」などもメインの理由としてはNGです。
もし残業時間が少ないことを伝えたいのであれば、残業時間が少ないことでその会社にどう貢献できるのか、残業時間が少ないことがなぜ魅力になるのかをセットにするとよいでしょう。
私はもともと1人で本を読んだり、新しい技術や概念について勉強することが好きなタイプです。前職では、個人的に学習した内容を会社の業務に生かすこともでき、業務効率UPや新しい企画の提案に貢献することもできました。御社は残業時間が月○時間程度と伺いましたので、帰宅後も自分が気になる技術について学べると思いました。その時間に学んだ内容を御社での業務に生かせるようにしたいと思っています。
前職では残業がとても多かったのですが、残業が多いのは業務効率化に力を入れていなかったり、従業員同士で協力をせず1人1人がダラダラと仕事をしてしまっているのが大きな原因の1つでした。また、無理なスケジュールを強いられて残業を余儀なくされている従業員もおりました。そのため、残業時間が少ない御社は誰もが効率よく、無理なく仕事を進められている環境だと思い、志望しました。実際に最新の機器を取り入れているというお話しもお伺いし、よりよい職場環境作りに力を入れている姿勢に大変感銘を受けました。
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード3つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード3つ目は「なんとなく」「強いて言うなら」です。
これは、面接でつい言ってしまうことがある志望理由です。
「特にやりたいことはなかったのですが、なんとなくエンジニアをやってみたいと思ったので志望しました」
「好きなことは特にないのですが、強いて言うならアパレル系かなと思ったので志望しました」
このように、消去法で決めたようなニュアンスが伝わる言い方は避けた方がよいでしょう。
例えば政治家が「なんとなくいいかな〜と思ったので、この法案に賛成しました」と言っていたら「本当にちゃんと考えたの？」と疑問に思ってしまいますよね。
履歴書のように書面ではこのような表現を避ける人は多いのですが、面接だと普段から思っていることがポロッと口から出てしまうことがあります。
「本当にうちに魅力があって応募してくれたわけじゃないんだな」「仕事のやる気、なさそうだな」と思われてしまいやすいため、この表現は避けましょう。
「やりたいことがなかった」「好きなことが特にない」という方は、「変なこだわりがないので何にでも興味がある」という言い方にするとベターです。
（ちなみにこのような方はたくさんいらっしゃいますので、やりたいこと・好きなことがないことに後ろめたい気持ちを持つ必要はありません！）
私は昔から好奇心旺盛なタイプだったので、経験がない仕事についてYouTubeで動画を見ながら調べてみたり、友人の誘いは積極的にOKするタイプです。自分が想像もしていなかった分野に飛び込んでみると新しい知見を得られることはこれまでの人生でよくわかりました。そのため、今は未経験だけれど最も興味のあるエンジニアに挑戦したいと思い、志望しました。
もともと勉強も趣味も広く浅く手をつけるタイプだったのですが、この性格のおかげで自分で変にフィルターをかけてチャンスを逃してしまうこともなく、いろいろなことにチャレンジをする勇気を持てるようになりました。また、広く浅い知識を集結させて新しいアイデアを浮かぶこともあります。このジェネラリストの側面を、御社の〇〇の業務に活かせたらと思っております。
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード4つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード4つ目は「とりあえず経験を積みたかったから」です。
この言い方だと「うちの会社を踏み台にしようとしているんだな」「数年経ったらすぐ別の会社に転職しそうだな」と思われてしまいます。
基本的に会社は長く働いてくれる社員を募集しているため、大切な自社を踏み台にするような人を採用したいとは思っていません。
そのため、「とりあえず経験を積みたくて」ではなく、シンプルに「その会社の業務に興味があって」という言い方にすることをおすすめします。
❌ とりあえずエンジニアとしての経験を積みたくて、御社を志望しました
⭕️ エンジニアの仕事に興味があり、御社を志望しました
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード5つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード5つ目は「前職が嫌で辞めたから」です。
どんなに前の会社がひどい会社であっても、「前の会社が嫌だったからとりあえず転職しました」という志望理由は良い印象になりません。
また、ネガティブな理由で転職を決めたことを伝えると「うちの会社でもまたこんな風に文句を言ってすぐ辞めるんじゃないか？」と思わせてしまいます。
そのため、「前の会社が嫌だったから」ではなく「その会社が魅力的だったから」というポジティブな理由に置き換えてみましょう。
❌ 前職が残業が多くて嫌だったのでなるべく早く転職をしたく、御社を志望しました
⭕️ 御社は残業時間が少なく、帰宅後も個人の勉強時間が設けられる点が魅力的であると思い、志望しました
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード6つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード6つ目は「未経験でも大丈夫そうだったから」「全部教えてもらえそうだったから」です。
特に業務未経験の方は、入社後にしっかり教育・研修してもらえるかどうかを重視するでしょう。
また、教育・研修制度が充実している会社は「人材は育てるもの」という価値観があるため、長期的に社員を大切に考えている確率が高いです。
しかし、だからと言って「全部教えてください」「とりあえずこの会社に入っておけば〇〇ができるようになるだろう」という丸投げスタイルでは印象が悪くなってしまいます。
教育にもコストがかかりますので、「教育してくれるから楽して働ける」というニュアンスではなく、「教育してくれるから短期間で成長し、もっと会社に貢献できる」などのニュアンスでアピールするとよいでしょう。
❌ 御社は教育制度が充実しているため、業務未経験の私でも、とりあえず入社すればいろいろな業務ができるようになると思い、志望しました。
⭕️ 御社は教育制度が充実しているため、業務未経験の私でも着実に成長できるところが魅力だと思いました。教育制度が整っていることでスキルを身につけるスピードも上がり、より早く御社に貢献できる人材になれると考えています。またいつでも業務について質問や相談ができる体制が整っている点も、安心して働く上で非常に魅力的な点だと思っています。社員同士での協力は業務を安全に効率よく遂行する上で重要だと思っていますので、この点に大きく惹かれて御社を志望しました。
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード7つ目
よくある不採用になる志望理由・地雷ワード7つ目は「安定している会社だから」です。
その会社の社歴が長く、経営も安定しているならとても大きな魅力だと思います。
しかし、「会社が安定しているから」を理由にすると、以下のようなネガティブな印象を与えてしまいます。
「楽して働きたいと思っている人なのでは？」
「安定性ばかり求めていて、新しいことにチャレンジする気持ちがないのでは？」
「会社のブランドや同僚の努力にフリーライドするだけで終わらせようとする人なのでは？」
経営者視点で言えば、経営が安定していて会社の持久力（長期的に売り上げを立て、社員を養える能力）があるということは非常に重要です。
しかし、だからと言って「会社がこのまま全く変わらなくてもいい」ということでもなければ、「社員の思考力やチャレンジ精神も一生変わらなくていい」というわけではないでしょう。
安定している＝何もしなくていいというわけではなく、安定させるためにさまざまな人たちがさまざまな努力をする必要があります。
そのため、会社の経営が安定していることではなく「会社の経営が安定している理由」を考えて志望動機を考えることが大切です。
「御社は20年も業界の第一線で活躍しており、長期的に社会に大きく貢献していると考えています。私はクライアントに短期的な成功や幸せを与えるだけではなく、長きに渡って人生をサポートする人材でありたいと考えています。そのためには、長期的に安定して業務を遂行できる環境が不可欠であると考えています。この点において、この業界では御社がナンバーワンであると考え、志望しました。
「御社の製品である〇〇は何十年にも渡ってロングセラーとなっており、日本中から信頼を得ていると思っています。長年に渡って選ばれ続けるには、確かな品質管理とお客様からの信頼が不可欠です。私はものづくりをする人間として、お客様に長期的に価値を提供し続ける製品を作りたいと思っています。そのため、御社を志望しました。」
「御社は長年に渡って安定した経営基盤を築いており、特に社員の教育に力を入れているのもその安定性があってこそだと思っております。会社が安定していなければ教育制度は整わず、誰もがチャレンジできる社風を作ることもできません。御社が長年に渡ってこの業界の第一線を走っているのも、この確かな基盤と安定性だと思っております。私は年齢に関係なく、誰もが着実に成長し、そして成長できる環境で働きたいと思っているため、御社を志望しました。」
志望理由で不採用になるのを防ぐためにおすすめの方法とは？
今回は、よくある不採用になる志望理由と正しい書き方・伝え方をご紹介しました。
しかし、特にさまざまなことをに目を向け気になってしまう繊細さんは「これを全部気をつけるのは大変だなぁ…」「NGワードはわかったけれど、自分の志望理由が大丈夫かどうか不安….」という方もいらっしゃるでしょう。
たくさん調べて知識をたくさん蓄えていても、実際に自分のケースで本当に大丈夫かどうか心配になってしまうことはあります。
そこでおすすめなのが、転職エージェントを使う方法です。
転職エージェントはこれまで何千人〜何万人の就職をサポートしてきたプロフェッショナルで、みなさんの履歴書や面接の添削もしてくれます！
他にも、転職エージェントを使うメリットは本当にたくさんあります。
エージェントを使うメリット
・利用が完全無料
（求人を探してもらうだけでも、最終的に採用されてもされなくても、一切お金はかかりません！）
・現職や学業と就職活動の両立がグンとラクになる
（今の仕事や学業が大変でも、エージェントを使えばやることがグンと少なくなり、両立しやすい）
・いつでも転職に関する相談ができる
（不安になってもアドバイスをしてくれる）
・希望を伝えるだけで求人を探してきてくれる
（自分で求人を探す必要がないので、仕事・学業と就職活動を両立しやすい）
・希望を伝えるだけで日程の調整をしてくれる
（応募先の企業と直接連絡する手間が省ける）
・年収や待遇の交渉をしてくれる
（言いにくいことは自分の代わりに全部聞いて交渉してくれる）
・面接や履歴書の添削＆練習をしてくれる
（アドバイスをくれるので、安心して選考に進める）
・皆さんと一緒に面接に同行して代わりに質問をしたり、助け舟を出してくれる
（面接同行はよく行われているので、同行するからと言って採用に不利になることはありません）
転職エージェントはその担当者によって話しやすさや提案してくれる求人が異なるので、「はじめに3社登録してみて、一番対応がよかったエージェントを1社選ぶ」という使い方がおすすめです。
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