HSP・繊細さんが転職を成功させるための5つの注意点

こんにちは！人材紹介業界に20年以上勤めている転職アドバイザーの工藤マサムネです。

今回は、繊細さん（HSP・HSSの方も含む）が転職を成功するために注意するべき5つのことを解説します。

僕自身もいわゆる「繊細さん」なのですが、長年転職業界で仕事をしていて感じた「繊細さんがやってはいけないこと」をご紹介します。

これさえ避ければ転職成功にグッと近づきますので、ぜひ参考にしてください！

繊細さんが転職を成功させるためにやってはいけない5つの注意点

はじめに、今回のテーマである「繊細さんが転職を成功させるためにやってはいけない5つの注意点」をまとめてご紹介します。

上記5つのうち1つでもやってしまうと、転職中に心が疲れてしまったり、自分に合わない会社を選んでしまい、転職してすぐに「もうやめたい」と思ってしまいやすくなります。

特にHSP・繊細さんは「これを言ったら不快な思いをさせるのではないか」「こんなこと聞いていいのだろうか」などと考えてしまうでしょう（実は僕もそうです）。

しかししっかりやるべきことをやらないと、後からさらに大変なことになってしまいます。

この5つさえ徹底すれば転職活動で心が折れない＆後悔しない

実際に、僕はこれまでさまざまな求職者の方の就職・転職支援をしていて、上記5つを徹底せず転職中に心が折れてしまった方や、転職後に後悔して泣きながら相談にいらっしゃる方も見てきました。

逆に言えば、これら5つさえしっかり行っていれば、不必要に心がすさんでしまうこともなく、転職で後悔する確率を激減させることができるということです。

みなさんには就職・転職で辛い思いをしてほしくないので、今回はこちらについて徹底解説していきます。

なお、今回は勤める会社を変える「転職」をベースにお話ししていますが、はじめて就職活動をする学生さんにもお試しいただける内容ですので、ぜひ就活の参考にしてください。

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点1つ目

繊細さんが転職で注意するべきこと1つ目は「1人で転職活動をしようとすること」です。

僕もついやりがちなのですが、繊細さんは1人で誰にも迷惑をかけずに何かをやろうとしてしまいがちです。

さらに面接の前は極端に不安になったり「自分の履歴書はちゃんと書けているか」「この言い方で失礼にならないだろうか」と心配になりやすいです。

このような未来についての不安は、考えれば考えるほどほど心が疲弊してしてしまうでしょう。

確かに転職は1人でもできるのですが、全部1人で進めようとすると余計な心配をしてしまい、思った以上に緊張してしまい、面接や試験などで本領を発揮できなくなることがあります。

実際に僕も長年転職エージェントとして仕事をしてきて、このような求職者さんをたくさん見てきました。

自分を客観視してくれる転職エージェントに相談してみよう

みなさんは「転職エージェント」をご存知でしょうか？

転職エージェントとは、みなさんの代わりに希望に沿った求人を無料で探してきてくれる人のことです。

みなさんの希望に合った求人をピックアップしてくれるだけでなく、面接での受け答え方や履歴書の添削などもしてくれます。

このように、転職エージェントを使うメリットは非常にたくさんあります。

特に大きなポイントとなるのが「転職における不安をいつでも相談できる」という点です。

「本当に面接、大丈夫かな…？」「この職場は本当に自分に合っているかな？」と不安になっても、転職エージェントがいつでも相談に乗ってくれます。

一人で転職をしようとするのではなく、客観的に自分の転職をサポートしてくれるエージェントを利用することは、繊細さんの転職成功には欠かせません。

転職エージェントは繊細さんをパワーアップしてくれる存在

僕も「繊細さん」なので気持ちがよくわかるのですが、繊細さんは自分のスキルや職歴に自信がなくなってしまうことが多いです。

このように、自分の経験に関して自信を持てなくなってしまうことはありませんか？

そんなときに力強い味方になってくれるのが、転職エージェントです。

転職エージェントは過去に何百人〜何千人もの転職をサポートしているので、「どのくらいの経験があればこの職場でやっていけそうか」「これぐらいの経験があれば、履歴書と面接で堂々と話してもいい」ということがわかります。

エージェントによっては、転職エージェントに登録して最初にヒアリングをする段階で職務経歴書の大枠を作成し、その後しっかり書き詰めてくれることがあります。

「この経験も職務経歴書に書いていいんだ！」「この言い方なら、確かにポジティブな印象を与えられそう」などの発見もたくさんあります。

実際に、僕は転職エージェントとして求職者さんの履歴書・職務経歴書を数多く添削させていただいたことがありますが、「自分の履歴書じゃないみたい！」「これもアピールポイントになるなんて、盲点でした！」と嬉しいお言葉を頂きました。

そのため、ついつい自分に自信がなくなってしまい人ほど、転職エージェントに相談して職務経歴書と面接のアドバイスをもらった方がよいでしょう。

転職エージェント経由ではなく自己応募でも大丈夫？

転職エージェントを使わず、自分1人で応募・日程の調整・面接・入社手続きを行う「自己応募」という方法もあります。

確かに自分1人でも転職活動はできるのですが、特に繊細さんにとっては大変な作業になることが多いです。

繊細さんに自己応募をおすすめしない理由

繊細さんに自己応募をおすすめしない理由は、こちらの3つです。

1.転職活動のプロによるアドバイスが受けられない

履歴書や面接の添削が受けられないので、自分のやり方が合っているかどうかわからないまま転職活動をすることになります。

全部1人でやっていると「面接、大丈夫かな」「履歴書で抜け漏れはないかな」など不安ばかり大きくなりやすいです。

2.年収や待遇の交渉を自分でやらなければいけない

転職エージェントは、皆さんの代わりに年収や待遇の交渉をしてくれます。

エージェントは日頃から交渉の場にいるので慣れていますが、みなさんはそうではないでしょう。

未来の同僚・上司となる人に「あと50万円アップしてもらえませんか？」と直接年収の交渉をするのは、ちょっと気が引けてしまいますよね。

そのため、赤の他人でありながら交渉スキルのある転職エージェントに頼んだ方が、自分の希望に沿った条件で入社しやすくなります。

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点2つ目

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点2つ目は「何も考えずに転職エージェントを選ぶこと」です。

先ほど「転職エージェントは利用した方がいい」というお話しをしましたが、適当に転職エージェントを選ぶことは避けた方がよいでしょう。

例えば「よくCMで見るから」「大手だから」という理由だけで転職エージェントを選ぶと、最悪の場合、転職に失敗してしまいます。

なぜ適当に転職エージェントを選ぶのはよくないのか？

なぜ適当に転職エージェントを選ぶのはよくないのかと言うと、転職エージェントには「相性」があるからです。

不動産屋さんや婚活と一緒で、「その会社が大きいからいい部屋が見つかる」「その会社が有名だから最高の結婚相手が見つかる」というわけではありません。

大手の転職エージェントであっても、あまり電話をしてきてほしくないのに仕事中にもしつこく連絡をしてくるエージェントがいたり、自分の希望に合わない求人を無理やり勧めてくる悪質なエージェントもいます。

そのため、大切なのは「いろいろなエージェントに登録してみて、自分の転職を親身にサポートしてくれそうな人を探すこと」です。

「大手だからいい」「中小だからダメ」ではない

よくネットで「大手転職エージェントはやめとけ」と言っている中小企業の転職エージェントや、「中小エージェントは頼りない」と言っている人がいますが、これはかなり極論です。

「大手だからダメ・中小だからいい」ということでもなければ「大手だからいい・中小だからダメ」ということもありません。

本当に大切なのは「自分に合った転職エージェントに出会うこと」なので、会社の規模よりも担当者の方が重要です。

つまり、「大手かどうか」「有名かどうか」で転職エージェントを決めるのではなく、いろいろなエージェントに相談してみて、一番親身になってくれる人を選ぶことが大切です。

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点3つ目

繊細さんが転職で注意するべきこと3つ目は「転職をしようと思った理由を言語化しないこと」です。

「仕事を辞めたい」「転職したい」と思ったら、必ずどこかにそう思った理由があるはずです。

転職をする前に、まずこの「転職したいと思った理由」をきちんと言語化しておきましょう。

学生さんなど、これからはじめて就職活動をする方は「絶対に達成したい条件や希望」を言語化しましょう。

転職したい理由・叶えたい希望を言語化しないデメリットとは？

実は、転職したい理由・叶えたい希望をしっかり言語化しなかった人ほど、転職をしてもすぐに後悔してしまう確率が高いです。

その理由は、そこまで強く望んでいなかった条件に惹かれてしまい、本来絶対に避けたかった条件をしっかり確認しないことが多いからです。

最もよくあるケースは、年収重視ではなかったのに、いざ年収が高い求人を見かけると年収に惹かれて入社を決めてしまうケースです。

年収は数字で表れるので、数字が大きいとすぐに「いいな」と思ってしまいやすいです。

そのため、先ほどの例のように「年収に惹かれて入社を決めたものの、実は自分の本来の希望条件にそぐわない会社に就職してしまった」というケースが多発しています。

特に相場よりも年収が高い職場は、残業が「見込み残業」として入っていたり、人手不足で忙しすぎたり、長時間労働や休日出勤・急な対応を求められる、非常に高いスキルが求められるなど、ハードルが高かったり激務になる可能性が高いです。

そのため、ゆったりストレスフリーで仕事をしたいという方には向いていない職場であることが多いです。

「年収が高い」にはそれなりの理由がありますので、ついつい年収に惹かれて、年収だけを見て入社を決めることはおすすめしていません。

転職・就職前は転職したい理由・叶えたい希望を言語化しよう

このようなトラブルを避けるためにも、転職・就職前は「転職したい理由・叶えたい希望」をしっかり言語化しておくことが大切です。

しっかり言葉にして整理しておくことで、「私は今の職場のこういうところがイヤだから転職をするんだ」と原点に立ち返ることができます。

そうすれば今の職場で抱えている悩みを繰り返すことはなくなりますので、今の職場よりももっといい職場に就職でき、転職に成功しやすくなります。

転職で叶えたい希望条件にランキングをつけよう

叶えたい希望条件を言語化した後は、その条件に順位をつけてみましょう。

転職では「年収を優先するか残業ゼロを優先するか」など、どの条件を優先するか悩んでしまうことがあります。

そんなときのために、事前に希望条件に優先順位をつけておくと安心です。

理由も合わせて書いておくと、「そうだ、自分はこれがイヤで転職を決意したんだ」と思い出しやすくなります。

そして、このランキングは次にご紹介する「注意点4つ目」にも大きな影響を与えます。

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点4つ目

繊細さんが転職で注意するべきこと4つ目は「絶対譲れない条件を伝えないこと」です。

転職エージェントなどの人材紹介会社を使って転職活動をする場合でも、エージェントを使わずに自分で求人に応募する場合も、絶対に譲れない条件を相手に伝えることは非常に重要です。

最優先の条件を伝えずに入社してしまうとミスマッチが発生しやすく、入社後すぐに「もう辞めたい」となってしまうからです。

自己応募よりもエージェントの方がラクに転職活動ができる

転職エージェントを利用する場合、エージェントは希望に沿った求人を探してきてくれるだけでなく、人事担当者にもしっかり希望条件を確認してくれます。

確認するのはエージェントですので、みなさんが直接確認しなくてもいいというのは心理的にやさしいでしょう。

さらに、「こんな人が応募しているのですがご紹介してもよろしいでしょうか？」とエージェントが人事担当者に伝える前に、「もしこんな条件を希望している人がいたら、大丈夫ですか？」と匿名で確認もしてくれます。

「〇〇県にお住まいの〇〇さんが応募したいとおっしゃっていて…」など、みなさんの個人情報を出した上で確認をすることもありませんので、その点も非常に安心です。

このようにエージェントが希望条件を事前に確認してから本応募に移りますので、面接に行ける＝人事担当者も希望条件を理解した上で面接まで通している、ということになります。

つまり、面接に行ける時点で採用の可能性はかなり高まります。

エージェントを利用していれば「面接で落とされた。この条件がダメなら最初から言って欲しかった…」ということがほとんどありませんので、手間も大きく省けます。

「エージェント・メール・直接」の3つで確認すると安心

ここで特に重要なのが、メールでのやり取りや面接で直接確認しておくことです。

メールでのやり取りであれば履歴が残りますので、「残業はないって言っていたじゃないですか」「そんなこと言ってない」など、後からトラブルになる可能性が激減します。

また、エージェントを使っている場合は「エージェントに希望条件を伝えたから、人事担当者にもきっと伝えてくれているだろう」と過信してしまうことがあります。

しかし、中にはエージェントが人事担当者に伝え忘れていることもありますので、不安な方は面接でもしっかり直接聞いておくことをおすすめします。

「エージェント・メール・直接」の3つの方法で確認しておけば、安心して転職活動ができます。

HSP・繊細さんが転職を成功させるための注意点5つ目

繊細さんが転職で注意するべきこと5つ目は「もらうべき書類をもらわないこと」です。

僕もそうなのですが、繊細さんは転職活動で「本当にこれで大丈夫なのかな」「後でトラブルになったりしないかな」と心配になることが多いでしょう。

そこで最も重要なのが、しっかりと内定・条件に関わる書類をもらうことです。

一般的には「労働条件通知書」「内定条件通知書」と呼ばれますが、内定後に必ず転職先の会社に発行してもらいましょう。

この書類には就業時間、給料、残業代など、労働条件に関わるさまざまな事項が記載されています。

後から「前に言っていた条件と違うじゃないですか！」というトラブルにならないためにも、厚生労働省が企業側に発行を義務付けています。

逆に言えば、この書類をもらっておけばトラブルを未然に未然にことができるので、安心して就職できます。

参考記事：この書類を発行しない会社はブラック企業の確率大！？

このような書類は、労働者を守るためにも厚生労働省が発行を義務付けています。

逆に言えば、このような書類を発行しない会社は「法令違反を犯すブラックな会社」と言えます。

このように伝えたにも関わらず「うちの会社はそのような書類は作っていない。いま働いている人にも作成していないが、それでも問題なく入社してくれた。」などと言って発行を渋る会社は非常に怪しいです。

また、知人の紹介で会社に入って口約束で済ませてしまうケースもありますが、これも厳禁です。

万が一雇用条件に問題があった場合、「でも、〇〇さんに紹介してもらったしな…」「社長は〇〇さんの友達だから、辞めるとか言えない…」と、トラブルを指摘しづらくなることもあります。

また、とても小さな会社に入ると「うちは昔からそういう書類、発行してないからさ」と言われ、発行してくれないことがありますが、これも立派な法令違反です。

そのため、内定をもらったら必ず「労働条件通知書」をもらうようにしましょう。
（会社によって名称が異なる場合がありますが、同様の内容が書いてあればOKです）

転職エージェントを利用すればトラブルを避けやすい

今回は、転職を成功させるための5つの注意点をご紹介しました。

いずれものちのトラブルを避けるために重要なことですが、全部漏れなく注意するのは大変かもしれません。

そこでおすすめしたいのが、転職エージェントの利用です。

転職エージェントならば、よくある転職前・転職活動中・転職後のトラブルを避けるために必要なことを全て行ってくれます。

エージェントは転職のプロですので、これまで何千人・何万人の転職を支えてきたノウハウがあります。

はじめての転職で不安な方や、「困ったときに相談できる転職のプロがいたらいいな」と思う方は、ぜひ利用してみてください。

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